経営方針
トップメッセージ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社グループの業績は、日本国内では、注力事業として取り組みを進める薬剤調製・投与クローズドシステムの販売が堅調に推移したほか、薬価及び診療報酬改定において、薬価が引き上げられたプレフィルドシリンジ製剤や診療報酬が適用された摂食嚥下関連用品の販売が増加しました。海外においては、主力の血液バッグの販売が増加したほか、AVF針(血液透析用針)の販売も好調に推移しました。また、前期に事業譲受した白血球除去フィルターが売上を伸ばしました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ44億56百万円増加の697億49百万円(前連結会計年度比6.8%増)となりました。
利益につきましては、原材料費等の高騰に加え、設備投資に伴う減価償却費の増加はあるものの、主力製品の売上が伸びたことや、前期から進めている価格転嫁の推進など増収効果により、営業利益は8億72百万円(前連結会計年度は営業損失2億68百万円)となりました。また、持分法による投資利益を計上した一方で、為替が不利に働き、為替差損を計上した結果、経常利益は5億14百万円(前連結会計年度比252.7%増)となり、法人税等を加減した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は89百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失36百万円)となりました。
配当金につきましては、利益配分に関する基本方針に基づき、1株につき8.5円とさせていただきました。
当社グループは、これからも、人と医療をつなぐ架け橋として、それぞれの国や地域の医療現場における「価値」の創造と提供に取り組み、世界の医療と人々の生活の質の向上に貢献するとともに、健全な事業活動を通じて、企業価値を高めてまいります。
株主の皆様には、今後とも格別のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2025年3月
