PCAは専用ポンプを使って、「(1)持続投与、(2)ボーラス投与、(3)ロックアウト時間」の3つの基本設定を組み合わせることで安全に投与できます。
(1)持続投与:ベース速度ともいい、患者さんがボタンを押さなくても持続的に鎮痛剤が投与される設定です。作用持続時間が短い鎮痛剤の効果持続や、睡眠中に痛みで覚醒してしまうことを防ぐことが目的です。
(2)ボーラス投与:患者さんがボタンを押した時に注入する鎮痛剤の量の設定です。
(3)ロックアウト時間:患者さんの要求による鎮痛剤の投与間隔を制限する時間で、過剰投与にならないための安全設定です。